2025年度中にアレルギー表示が変わります

2025年度中に食品表示基準が改正され、カシューナッツが【特定原材料(表示義務対象)】に追加される方針が消費者庁から発表されました。加えて、ピスタチオも「推奨表示品目(※特定原材料に準ずるもの)」として追加が検討されています。
これは、2023年の「クルミ」追加に続く制度改正。
重篤なアレルギー反応が増加
消費者庁によると、アナフィラキシーなどの重篤な症例が増えていることが、今回の判断の背景にあります。カシューナッツやピスタチオはウルシ科の植物であり、少量でも症状が出るケースが多く報告されています。
また、カシューナッツとピスタチオの間には強い「交差反応性」があるため、どちらかにアレルギーがある場合は両方を避ける必要があるとされています。
木の実類のアレルギーが“第2位”に上昇
厚生労働省の調査(令和6年度 食品表示研究)によると、即時型アレルギーの原因食物(類別)は鶏卵(26.7%)、木の実類(24.6%)、牛乳(13.4%)と「木の実類」が牛乳を抜いて2位に上昇しました。
また、木の実類の内訳では、クルミ(15.2%)に次いで、カシューナッツ(4.6%)が続いています。
【要注意】こんな商品にもカシューナッツが?
ナッツ類はお菓子やパン、シリアルバーだけでなく、調味料(カレールー・ドレッシング・バジルソース)や和菓子(ゆべし・ナッツ入り餡)、中華料理(月餅・ナッツ炒め)にも使われています。見た目では分かりにくいため、アレルギーのある方は表示をしっかり確認することが大切です。